【お父さんのための読書案内】『国民総株主』(前澤友作)

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『国民総株主』は、zozotownの創設者である前澤友作氏の初の著作で、「国民みんなが株主になったら、この世界はきっと変わる」というビジョンを掲げています。本書では、彼が過去に行った「お金配り」の経験から得た教訓をもとに、単なる金銭的支援を超えた持続可能な社会変革を目指し、「国民総株主」という構想を提案しています。



序章:お金配りの限界
前澤氏は「お金配り」を通じて人々の困窮を知りつつも、一時的な支援では根本的な解決にならないと感じ、虚無感を覚えたと述べています。そこで、「次はお金ではなく株を配ろう」と発想を転換します。

第1章:国民総株主とは
「国民総株主」とは、全ての人が株主となり資本主義に参加する社会を意味します。かつて日本では株主の割合が現在より高かったことや、投資家が増えることで株価や給与が上昇する可能性を指摘し、松下幸之助の思想にも触れています。

第2章:株主を増やす仕組み
前澤氏は新サービス「カブアンド」を紹介。電気やガスなどの日常サービス利用で未公開株を獲得でき、証券口座不要で誰でも株主になれる仕組みを提案します。これにより、企業と消費者の関係が変わり、株主が増えるほど企業価値が上がると主張します。

第3章:お金配りの功罪
お金配りが一時的な助けにはなったものの、持続性や社会全体への影響が限定的だったことを振り返り、経済参加を促す「株配り」の優位性を強調します。

第4章:みんなが株主になった未来
株主が増えることで経済が活性化し、消費が促進され、企業が成長し、賃金上昇や格差是正につながる好循環が生まれると予測。資本主義の民主化を目指します。

第5章:世界平和への思い
最終的に、前澤氏は経済成長を通じて社会を豊かにし、「世界平和」を実現したいという大きな志を語ります。

特典と目的
本書には株引換券用のシリアルナンバーが付属(2025年4月30日まで有効)し、読者自身が株主になる体験を通じて構想を実感できる仕掛けがあります。前澤氏は、投資を身近にし、誰もが資本主義の主体者となる社会を築くことで、経済格差の是正や新たな価値創造を促したいと考えています。
この本は単なる投資指南書ではなく、経済システムの変革を提案する一冊として、投資初心者や社会変革に関心のある人々に訴えかけています。

ぜひ株主になってみたいかたは本書を手に取ってみてください!

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